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梅田みか オフィシャルサイト
Essay エッセイ
類は友を呼ぶ
ときどき、どうしても苦手で、一緒にいるのが苦しいような人に出会う。どうしてそう感じるのか、よくわかるときもあるし、よくわからないときもある。苦手な理由がはっきりしているときもあるし、もやもやとはっきりしないときもある。
こっちにいる苦手な人と、あっちにいる苦手な人が、ある日気づいたら大の仲良しだったなんてことがよくある。そんな人たちが何人も集まって楽しそうに食事をしたり、何かの目標に向かって意気投合していたりする。わたしから見るとぞっとするような光景でも、中にいる人たちにとっては最も居心地よく、自分らしくいられる場所なのだろう。
ときには苦手な人たちがチームを組んで、大きな仕事をしていることもある。彼らの手がけているものやできあがったものはもちろん、わたしの苦手なものである。
ずらりと勢ぞろいした苦手な人たちを、わたしは少し遠くから眺めている。同じような考えや、似たような傾向を持つ人たちは、こうして自然と寄り合うものなのかと感慨にふける。向こう側からは、わたしやわたしと一緒に過ごしている人たちも、同じように見えているのだと思いながら。
わたしは苦手な人から、そっと、そっと離れる。いやでも毎日顔を合わせなければいけないときも、心だけは離れている。自分を守るためであり、相手を守るためでもある。
どんな人にも自分のいるべき場所があり、かならず気の合う友はいる。今はまわりに誰もいなくても、いつかきっと出会うのだ。
Photo by MUKAI MUNETOSHI
Tags:
友, 目標, 苦手
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